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2010年10月12日 (火)

「新しい人生のはじめかた」-サウス・バンクが相模原に見えた-

しみじみした味わいのある映画である。舞台はロンドン。エマ・トンプソンが、40代独身で統計局に働く女性を演じている。仕事の後彼女はサウス・バンクにあるライター養成講座のようなクラスに参加して勉強しているが、映画の中で知り合うダスティン・ホフマンが、彼女のクラスが終わるまでテムズ川沿いの遊歩道で待っていて、教室から出てくるエマ・トンプソンに近寄るシーンを見ていて、そこがロンドンには見えず、まるで私が住んでいる相模原市のとある駅前のような、のどかな風景に見えた。

なぜ!!?

主人公の二人が落ち着いた年齢だからか・・・

同じロンドンを舞台にした映画でも「ブリジット・ジョーンズの日記」は、「ああ!ロンドンで働いてみたかった!」「ストレスが山ほどあっても、仕事の後ワインバーで発散すれば、また明日もやっていけるはず!」という気持ちにさせる「若いロンドン」が主役だ。

本作のロンドンは、人生折り返し地点の「夕暮れのロンドン」が主役。相模原の夕暮れのような錯覚を私に与えるのも、無理もない。

映画の中で、エマ・トンプソンがE.M.フォースターの「眺めのいい部屋」からの一節を読み上げるシーンがある。彼女の「Honeychurch」という美しい発音を聞いていて、「エマ・トンプソン、『眺めのいい部屋』に出てたかな?」と勘違いしてしまったが、エマ・トンプソンが出ているのは「ハワーズ・エンド」の方だった。「ハワーズ・エンド」でも、本作でも、感情を抑え気味の役をやらせたら天下一品。ダスティン・ホフマンも抑え気味の演技で、本当に二人の間に恋が始まってしまったのか!?と思うほどの自然さだった。

映画の中でパディントン駅が出てくる。青春時代、イギリスに住んでいて、このパディントン駅には思い出が詰まりすぎていて、正視出来なかった。イギリスが懐かしすぎて困った映画である。

圭子

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コメント

「眺めのいい部屋」や、「ハワーズエンド」懐かしいね。
最近、「ジャンニ・スキッキ」を携帯の音楽サイトで発見してダウンロードしてみた。通勤電車の中で、「眺めのいい部屋」の場面を次々と思いだしながら、幸福感でいっぱいになるよ。若いころに片っ端から見てた映画は、意味がわからなかったものも多いけど、宝だなあ、と思う。

私たちくらいの年齢になると、日々の生き方や将来のイメージが湧きにくい(美化しにくい?)。「新しい人生のはじめ方」年齢的にも我々と近くて、参考になりそうだね。

おぐちゃん

投稿: おぐちゃん | 2010年10月17日 (日) 01時52分

O mio babbino caro... 音楽聴いていると、その音楽を聞いていた時代に記憶がさかのぼりますよね。ジャン二・スキッキ聞きながら通勤したら、「眺めのいい部屋」のジュリアン・サンズとダニエル・デイ・ルイスの間で揺れ動くルーシー気分で幸せに満員電車を克服できそう。最近私はなぜかケミカル・ブラザーズの1990年代の作品を聞きながら通勤。そのCDを聞いていたころの若い自分に戻れるような気がして・・・

投稿: keiko | 2010年10月17日 (日) 08時32分

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