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2010年11月 5日 (金)

「素晴らしき哉、人生!」-ラスト30分の号泣-

もう死にたいな。私なんて生まれなかった方がよかった。クィーンの「ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞みたいだが、ときどき、そんな考えが頭をよぎることがある。仕事で失敗したとき。信頼していた人に裏切られたとき。「きっと私は価値がないからこういう目にあうんだ」と思い、究極は自分をこの世に生んだ親を恨み、自分の生を呪う。

昨日も、そんな「よくある日」だった。最近仕事がうまくいっていないからか、「生まれなきゃよかったなDAY」が多い。よくないことだと思い、「素晴らしき哉、人生!」をレンタルしておいた。レンタル屋でストーリーの要約を読んだ時、「今これをレンタルしておいた方が安全かもしれない」と虫の知らせがあったのだ。

ボロボロになって帰宅して、見始めた。主人公ジョージ・ベイリーは人生の随所随所でうまくいかないことにぶち当たる。しかし、なんとか耐えて生きている。しかし、そんな彼に「もう限界だ」という事件が起こり、彼は自殺を試みる、そんな彼のもとに天使が現れ・・・

映画のラスト30分はとんでもないことが起こる、起こり続ける。きっと誰もが涙でスクリーンが見えなくなる体験を得るだろう。この映画は、自分なんか死んだ方がいい、生まれてこなければよかった、自分なんてどうせ何の意味もない小さな存在だし、と感じる夜に見たら、生きていることの素晴らしさ、自分の周囲に与える決して小さくはない影響力を思い知らせてくれる。

この映画が人生に必要のない人もいるだろう。自分は価値がある人間だ。生まれてきてよかった、なぜなら自分はみんなに役に立っているから、と自信のある人には必要ないかもしれない。しかし、自信を失い、周りの人ばかりが偉く見え、自分のことがきちんと愛せない人や、一時的にそのような心境になっている人には、絶対にお勧めだ。とにかく、あなたがいないことには、始まらない。あなたがいるから、世界があるのだ、とこの映画は訴えている。

ところで、この映画の中のたった一人の悪役、「ミスター・ポッター」を演じているライオネル・バリモアという俳優がいるが、この人の弟の孫がドリュー・バリモアらしい。非常に憎らしい役なのだが、彼のおかげで他のキャラクターの人間性の良さが際立つ。

非常に古い映画である。1946年白黒のアメリカ映画だ。白黒だけど、きらきら輝いている。クリスマスにもう一度見たいと思っている。

圭子

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