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2010年11月 7日 (日)

「真実の行方」-あっぱれ、ノートン卿-

1996年のアメリカ法廷もの。リチャード・ギア演じる敏腕弁護士が、大司教の殺人事件の容疑者(エドワード・ノートン演じるアーロン)の弁護を申し出るのだが・・・

この、エドワード・ノートン(以下、敬意をこめて「ノートン卿」と呼ばせていただきます)がすごい。これがなんとデビュー作らしいのだが、完全に主役のリチャード・ギアを食ってしまっている。よわよわしい「アーロン」と、暴力的な「ロイ」の二人が突然入れ替わる、多重人格の役なのだが、目つきが突然「ロイ」になったり、急に吃音の「アーロン」になったり、と、見ていて「この人、演技なのか、病気なのか・・・」と恐ろしくなるほどの迫力だった。

ラストの大どんでん返しには、感動。よくできた映画である。(最後に「がーん!!」っときますので、覚悟してください。)

ノートン卿のおじいさんは建築家で、大阪の「海遊館」の仕事で彼が大阪に来ているとき、一緒に手伝いに来ていたらしい。そして、1年くらい大阪に住んでいたらしい!海遊館が出来た頃、学生で大阪に住んでいた私・・・ノートン卿とどこかですれ違っていたりして。

ローラ・リニーが、若き検事役で出ている。スーツをパリッと着て、ミディアム・ボブのブロンドで頭の切れる女性を演じている。40代半ばの現在のローラ・リニーは、世話が必要な老いた母親に悩まされる中年女性の役や、子供のベビーシッターをいじめる役など、彼女の年齢に適した役をしているので、「ローラ・リニー=悩める中年女性」という印象だったのだが、誰にでも若い時はある。本作でのリニーの役は、セクシーかつ、知的なバリバリのキャリアウーマンであり、リチャード・ギアとのさりげない過去も匂わせる、今で言ったら誰だろう・・・スカーレット・ヨハンソンやアンジェリーナ・ジョリーくらいがやりそうな役だ。

このように、自分の年齢に応じて適切な役を演じていくことができれば、女優としても将来安泰だろう。しかし、本作を見て感じたのだが、ローラ・リニーには、「真実の行方」のヴェナブル検事のような、まだまだ「勝負に出る」感じの役をぜひやってもらいたい。美しく年齢を重ねていつつ、仕事も激しくこなし、男性もメロメロにする恐ろしい女を演じてもらいたい。30代前半のころの、艶っぽいリニーを見て、そう感じた。

本作のリチャード・ギアは男盛りのセクシーさ満開。40代後半だが、こういう、仕事もできて、女にもモテて、という役を上手に演じることができる俳優、最近あまりいない。たとえば伊勢谷友介(まだ40代後半、ではないが)や、ジュード・ローなどは、セクシーで女泣かせの役はぴったりだが、なぜか、誠実に仕事もがんばる、というタイプに見えないのだ。そういう役柄、そういう役者、のニーズがもう現在は少ないのだろうか。そういう時代なのだろうか。

圭子

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コメント

ノートン卿、いいですよね。私はノートン卿にハマって彼の映画を片端から見ていた数年前にこの映画を見ました。そのせいか、エドワードノートンが主役の映画、と記憶してたぐらい。そういえばリチャード・ギアの映画でした。いやあ、急にノートン卿について思い出させてもらいました。最近は何か出てないのかな〜?

投稿: oda | 2010年11月 8日 (月) 21時49分

odaさま、私はいちばん最近のノートン卿映画として、2006年の「幻影師アイゼンハイム」を見ましたが、それ以降は超人ハルクの映画化「インクレディブル・ハルク」などに出ていたみたいです。昔の「ファイト・クラブ」みたいに、変な映画にどんどん出てほしいですね。

投稿: keiko | 2010年11月 8日 (月) 22時57分

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