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2010年11月23日 (火)

「エクリプス/トワイライト・サーガ」-人生失敗が多いほど、自分の望みが分かるようになる-

「トワイライト」の第3話を見てきた。映画館で私と亮一は完全に浮いていたが(目の前の席でジェイコブファンの女子高生が騒いでいた)、夫婦50割を利用してひさびさの「映画館で見る映画」を楽しんできた。

この「トワイライト」シリーズは作品によって監督が違う。第1話「トワイライト~初恋~」は女性監督キャサリン・ハードウィックが担当。全体的に青を生かした寒い感じの色調で、ヴァンパイアの青白い顔色とあやしい目の色が特徴だった。2作目の「ニュームーン/トワイライト・サーガ」はクリス・ワイツ監督作品。「アメリカン・パイ」や「アバウト・ア・ボーイ」など、温かみのある作品を過去に手掛けている。2作目の色調は、秋の紅葉のような、温かみのある茶色や燃えるような赤が目立つ印象だった。

そして待ちに待った3作目。今回は、もう「高校生の悲恋もの」というより、すっかり精神的には大人になったベラの、人生の分かれ道(このままヴァンパイアのエドワードとともに生きるには、ある一つの決断をしなければならない!)について考え、そして何かを捨て、何かを得ようという「潔い決断」の物語を描いている。

このベラを演じるクリステン・スチュワートがとてもいい女優。「イントゥ・ザ・ワイルド」という2007年ショーン・ペン監督作品の中で、主人公エミール・ハーシュにほのかな恋心を抱くヒッピー村に住む女の子を演じていた、ちょっと気の強そうな女の子。

そして相手役美しき永遠の17歳のヴァンパイアを演じるロバート・パティンソンは今年の「TIME」誌の「THE 100 MOST INFLUENTIAL PEOPLE IN THE WORLD」の中の一人にも選ばれていた。とても「高校生」には見えないが、100年ほど前から17歳でいつづけているので、昔の高校生はこんなだったのか?と思うほどとても礼儀正しくレディーファーストな役柄。パティンソンはイギリス人。

第3話でキーとなる悪人ヴァンパイアのヴィクトリアを演じる女優が、1話、2話のときと別人であった!赤毛のクリクリのパーマだが、顔は結構違う。今回の人は、本当に顔が怖い。

1、2話のときよりも、ベラとエドワードの「恋」の描き方が、今回は、薄く感じた。監督のデビッド・スレイドという人は、ミュージック・ビデオなども手掛ける人のようだが、映像美はとてもよかったが、二人の絡みをもう少し濃厚に描いてもらってもよかったかもしれない。やたらキスシーンは多いのだが、1作目の「初めてのキス」のシーンの方が、ドキドキものだったのを記憶する。さすが女性監督。

あまり出演シーンは多くないが、子役出身のダコタ・ファニングが貫録のあるヴァンパイアの親分的な役をうまく演じている。このダコタ・ファニング、まだ16歳なのだが、かなり濃い芸歴のようで、2001年の映画デビューからコンスタントに毎年映画に出ている。子役のころの作品を見てみたい。今もまあ、子供ではあるが。

なお、今回の副題の「人生失敗が多いほど、自分の望みが分かるようになる」というのは、映画の中の高校卒業式でのベラの友人ジェシカのスピーチの内容の抜粋である。人生で失敗が多いほど、だんだん、自分が本当は何を求めているのかが理解できるようになる、だからこれからも失敗を恐れず生きていこう、といった趣旨のスピーチだった。映画の本筋とはあまり関係ないかもしれないし、主役でもない、むしろ「おちゃらけ役」的なジェシカによるセリフだが、なぜかこの高校卒業生代表スピーチのシーン、失敗が多い人生だったからか、結構感動してしまった私である。

圭子

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