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2010年11月11日 (木)

「アメリカン・サイコ」-妄想か、現実か-

「アメリカン・サイコ」は過去に少なくとも10回はレンタルして拝見させていただいた、私のフェイバリット映画の一つ。ちなみに、マイ人生ベスト5の映画をリストアップすると・・・(この「ベスト5」は気分によって変わるのだが)

1位「ルードヴィヒ」(ルキノ・ヴィスコンティ監督)

2位「ディーバ」(ジャン=ジャック・べネックス監督)

3位「アメリカン・サイコ」(メアリー・ハロン監督)

4位「エターナル・サンシャイン」(ミシェル・ゴンドリー監督)

5位「レクイエム・フォー・ア・ドリーム」(ダーレン・アロノフスキー監督)

ハッピーエンドの映画、あまりランクインされていない・・・

この「アメリカン・サイコ」に関しては、私が好きな映画を選ぶときにあげるポイントが複数詰まっている。まず、「男前俳優」が出ていること。主演クリスチャン・ベールの美しいこと。一番きれいだった頃の彼を隅々まで堪能できる素晴らしい映画だ。そして、「主人公が異常」というのも大事なポイント。上記ランキング1位の「ルードヴィヒ」の主人公ルードヴィヒ役のヘルムート・バーガーも、美しくて変人な王をあやしく演じていた。最後のポイントは細部がきちんと描かれていること。「アメリカン・サイコ」を私が何度も見るのは、見どころが多いからだ。クリスチャン・ベールだけではない。脇を固める俳優陣も異様に品質が高い。ベール演じるパトリック・ベイトマンの秘書役のクロエ・セヴィニー。この映画で唯一の「まともな人間」を好演。普通な人間は彼女演じるジーンだけ。あとはみんな、変。ベイトマンの同僚のティモシーは、これまた私のお気に入りのジャスティン・セローが担当。この人は脚本家でもあり、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」の台本も作っているらしい。「マルホランド・ドライブ」での悲劇の映画監督アダム・ケシャーのときもよかったが、この「アメリカン・サイコ」のオープニングのディスコシーンでは、80年代風ダンスを披露している。

脇役は他にもすごい俳優ばかり。「キューティ・ブロンド」でのブレイク前のリース・ウィザースプーンはベイトマンの婚約者役。そして、先日見た「17歳の肖像」で主人公のきのいい母親役だったカーラ・シーモアは、ベイトマンに買われるストリート娼婦役。そしてそして・・・上記ランキング5位の「レクイエム」の主人公、地獄の底まで落ちていくハリー役を美しくも悲しく演じたジャレッド・レトは、ベイトマンに「痛い目」にあう、バブルの申し子ポール・アレンを演じている。「レクイエム」と「アメリカン・サイコ」は同年の映画だが、レトは後者ではふっくらしているが、前者ではがりがり。体重を役に合わせて自在にあやつる、憎いやつ。

原作をペイパーバックで読んだが、この映画でのセリフは原作にものすごく忠実だった。2000年の作品だが、映画(=小説)の舞台は80年代後半のニューヨーク。経済の象徴、ワールドトレードセンターも映画内で見ることができる。ちなみに、映画を見ても、原作を読んでも、ベイトマンの「殺人趣味」が妄想の中だけの出来事なのか、一部は現実なのか、それとも全てが現実なのかは曖昧だ(と私は思った)。曖昧だから、「本当はどうなんだろう?」と、何度も何度もこの作品に引き寄せられてしまう。名作だ。(バブルよ、もう一回戻ってこい!!)

圭子

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