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2010年11月 9日 (火)

「運命のボタン」-左右対称の恐怖-

この映画を見ている最中、何度か「シャイニング」を思い出した。やたらと画面が左右対称の構図を持ち、それだけで、恐怖感があおられた。どうしてシンメトリーな構図だと、不気味に感じるのだろう。私の個人的な考えだが、もしかしたらそれはシンメトリーが、「不自然」だから、非日常的に感じて、心が落ち着かなくなるからなのかもしれない。

たとえば、日常生活で、家具や設備が自分を中心に完全な左右対称になっている状態に身を置くことはあまりない。そもそも、左右が完全に線対称の建物、敷地に、それほど頻繁に出くわさない。なかなか出会うことのない環境ばかり目の当たりにさせられると、人は「不安」になるのかもしれない。この映画では本当にしょっちゅう、登場人物が左右対称の構図の中に存在していた。

「運命のボタン」は、そのボタンを押すと、100万ドル手に入れることができるが、その代わりに、自分の知らないところで誰かが死ぬことになるが、それでも押すか、どうするか、という究極の誘いを投げかけられ、経済的に少し困っているキャメロン・ディアス扮するノーマと、その夫アーサーが悩む映画である。

健康美のキャメロン・ディアスも本作では笑顔をそれほど見せることなく、シリアスに演じている。シリアスな役柄であり、かつ、母親役。いつまでも元気一杯笑顔炸裂キャラだけでは仕事の限りもあるだろうし、このような新境地も開拓するのは大事だと思う。その意味で、この「いつもと違う役どころ」に関しては、成功している。おげれつギャグもの(「メリーに首ったけ」や「クリスティーナの好きなコト」など、昔はじけていたキャメロン作品)、女の生き方もの(「彼女を見ればわかること」など)、アクションもの(「チャーリーズ・エンジェル」など)、と、彼女は様々な姿に挑戦してきたが、今回のような「サスペンスもの」も選択肢に入れることになり、今後も活躍が期待されるはず!長生きしてね、キャメロン。

夫のアーサー役のジェームズ・マースデンだが、「魔法にかけられて」というディズニー実写映画で元気な「エドワード王子」役を好演している。古風な男前で、若いころのトム・クルーズをほうふつさせる。今回は、かわいそうな役。本当に哀れな役である。

圭子

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