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2010年12月29日 (水)

「道頓堀川」-再び、最高にきれいな松坂慶子-

1982年作品。先日レビューした「蒲田行進曲」と同年であり、監督も、同じく深作欣二。

この頃の松坂慶子の美しさは、神々しいほどだ。30歳になる前の一番きれいな頃である。昔の映画を見ていると、女優が現在の女優達とはけた違いに美しい。肌もきれいだし、品がある。これは日本だけの話だけではない。たとえば、グレース・ケリーやロミー・シュナイダーなど、最近の女優達ににはない上流な美しさを発散させている。「女優」とは「女が優れている」と書く。まさに、昔の女優たちは「女優」だった。

この「道頓堀川」は大阪ミナミの道頓堀界隈の人間模様を色濃く描く。だが、描き方が濃すぎる。登場人物それぞれに重い背景があり、それぞれを深く描いているので、どこに注目して見てよいか途中で分かりづらくなる。

主たる人間模様は、

①真田広之演じる絵描きのたまご「邦ちゃん」と小料理屋のママ「まち子」(松坂女史)の恋

②佐藤浩市・山崎努親子の「ハスラー道」

③カルーセル麻紀演じるうつくしいゲイと、三味線をいつも抱えている(三味線弾きなもんで)和服の柄本明さんの濃い目の恋愛

④佐藤浩市・真田広之と高校同級生だった女ダンサーと、その夫(シャブ中毒だがビリヤードはうまい)の渡瀬恒彦の痛々しい夫婦

⑤ビリヤードの天才を祖父に持つ少女が成長した結果の加賀まりこ番長と、山崎努演じる喫茶店マスターの過去(過去回想シーン)

⑥山崎努の、「死んだ妻」とのいきさつ(過去回想シーン)

どの俳優も全て主役級なので、ぼんやり見る対象が、ない。つねに濃い演出。ちなみに上記④の「ダンサー」を演じる古館ゆき、という女優のことはこの映画を見るまで知らなかったが、彼女の全裸ダンスシーンはかなりのインパクト。このシーンを演じることができる女優も、また、2010年現在の日本にはいないのではないのだろうか。

山崎努は、この映画のとき今の渡辺謙みたいな風貌だ。ということは渡辺謙も30年後には山崎努になるのか・・・ものすごく楽しみだ。

宗右衛門町の入口のシーンを見て、大学時代は大阪に住んでいた私には懐かしい気持ちが一杯になる。1987年夏、生まれて初めてのディスコ体験をした場所だ。クラブではなく、あくまでも「ディスコ」だ。

圭子

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