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2011年2月13日 (日)

「パーマネント野ばら」-おかしくて、やがて悲しいパンチパーマ群像-

恋をしないと始まらないな、という気分になる映画に出会った。

菅野美穂がよい。離婚して故郷の田舎町に戻り、実家の母親(夏木マリかっこいい)の営む美容室「野ばら」で手伝いをしている。この美容室はなぜかパンチパーマを得意としている。来る客たちも、過半数が「きつめのパンチかけて」という希望を持ってくる。

映画を8割くらいまで見た時点では、菅野演じるなおこは単に「ノンビリしてて、ふわふわしていて、不思議な人 」とばかり思っていた。好きな人(江口洋介が久々にいいキスシーンを見せてくれる)に見せるはにかんだ微笑、娘が言うことを聞いてくれないときの困った顔、どれも感情を押さえた控えめな表情だ。

映画の最後の方で、なおこの隠された事実を私達は知る。たたみかけるように語られる過去に愕然とし、ただ、涙が止まらなかった。

幸せな恋も、悲しい恋も、恋は恋。できれば毎日恋をして生きたい、たとえ恋により痛み、泣き、苦しむことになっても。そんなことをこの映画に入り込みながら、思った。

なおこの幼なじみを小池栄子と池脇千鶴が熱演。両者、主役菅野美穂を食わんばかりの演技だ。小池栄子は映画「接吻」でも信じられないほどのパワフルさを見せてくれた。もう日本の映画界、あんたなしではどうにもならんよ、と私は今後も期待していくつもりだ。男運が異様に悪いが本人は至ってまじめに生きてる健気な地味女を池脇千鶴が猛烈なオーラで演じている。死んだ猫に突っ伏して号泣する池脇。ラーメンをぶっかけられて床に倒れる池脇。でも、きっと明日からも恋を求めて歩き始める池脇、を草むらの陰から見守りたい気分になる。池脇千鶴は「ジョゼ虎」の頃よりどっしりした体型になっていて、一瞬誰だがわかりづらかった。そこがまたストーリーになんとなく合っていてグー。

西原氏の原作もぜひ読みたい。江口洋介の演じていた役は、原作でもあんな風にキスが夢のように上手な男なのか、読んで確かめたい。

圭子

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