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2011年4月26日 (火)

「聖者の眠る街」V.S.「エバン・オールマイティ」-救われたいときに見るのはどっちだ!?-

対照的なタイプの作品を連続的に見た。まずはマット・ディロンのかなり若い頃の作品「聖者の眠る街」。1993年の作品だ。これが、かなりの救いようのない話でずっと「絶対ハッピーエンドが待っているはずだから辛抱して待とう!」と見続けた私を地獄に突き落としてくれた。甘く美しい地獄に。主人公は若き「写真家」マシュー。マット・ディロンが怪しげなほどもの静かに、繊細に演じる。

マシューは、設定的には過去に精神科に入院経験がある統合失調症経験者。今もまだ周囲に雑音があると数を数えるのが困難だったりする。完治していないようだ。彼は住んでいるビルが壊されることになり突然ホームレスに。収容施設(といっても無法者が支配している非常に危険な場所)でダニー・グローヴァー演じるジェリーと仲良しになり、二人で「ここを抜け出して人生やり直そう」と再生を願い、車の窓拭き(これがまた異様にきれいに窓を磨く二人。どんだけクオリティの高い洗剤使ってる?)の仕事でチップを集める。しかし、人生はそんなにうまくいかないものだ。マシューには悲しい結末が待っている。

本物のホームレスかと思うくらいのダニー・グローヴァーのいでたちと、不安げな顔の表情から「この人本当に病気かも」と思わせるマット・ディロン。2人のリアルな演技にぐいぐい引き込まれた。マット・ディロンがこんなに「いい俳優」だと、今まで知らなかった・・・ストーリー的には体調が若干悪くなるくらい、しんどい作品である。ラストの、ジェリーが、それでも、あきらめずに生き続ける姿があったことだけが、希望である。

そして対照的に救いようがありまくりの作品「エバン・オールマイティ」をその翌日見た。2007年作品。主演のエバンを演じるスティーヴ・カレル、はじけている。キャスターから政治家に転向してノリノリな彼のもとにモーガン・フリーマン演じる「神」が舞い降りてきて結構ハチャメチャな指令を彼に出す。「箱船を作って洪水に備えよ」と。

政治活動と箱船作りの両立ははかなり大変。最終的には家族や周りの動物たち(箱船に将来的に乗り込むメンバー)の協力のもと巨大な箱船を完成させ、町や人々を救うエバン。エンディングはノリノリのモーガン・フリーマン(ダンスうまい)がかわいい。洪水のCGのシーンは三月に何度もテレビで放映された津波の映像を思い出させる瞬間もあり、つらくなることがないわけではない。しかし、家族一致団結して助け合うシーンや、エバンの人格成長を確かめられる場面もあり、見ていて元気をもらえる映画でもある。ちなみに本作のエバンの元ライバル、ブルース(ジム・キャリー)がメイン作品の「ブルース・オールマイティ」も楽しめるのでセットでどうぞ!

圭子

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