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2011年5月20日 (金)

「ミックマック」-仲間がいれば、それで幸せ-

パリが、黄金色に染まり、まるで絵本の風景のようだ。優しい映画だ。

ひょんな事件で銃弾が頭の中に残ってしまったという悲惨な男バジル。元の職場にも戻れず、住む場所も失う。しかしバジルの人生はそれほど悪い方にはいかない。不思議な館に住む特徴ありまくりの仲間と出会い、奇妙で暖かい共同生活が始まる。(そして仲間たちとのおかしなおかしな「復讐劇」も始まる・・・)

この映画は、明るい反戦映画だ。銃や地雷を戦地に売り、金を儲け、スタイリッシュな家に住む社長さんたちは、ご飯を寒々しいダイニングルームで食べ、バジルたち「社会のはみ出し者たち」は、いつも仲良しメンバー揃ってテーブルにつき、ヨランド・モロー演じる「お母ちゃん」の暖かいご飯をニコニコしながら食べる。前者は経済的な成功者だが人として幸せな方がどちらかは、一目瞭然だ。(おとぎ話的だが、こういう仲間と一緒に過ごせるなら、私もメンバーに加わりたいな、と妄想してしまった。)

バジルの仲間の一人「人間大砲」のフラカスを、ドミニク・ピノン(Dominique Pinon)が演じているが、彼を見たとき、「『DIVA』の殺し屋を演じたドミニク・ピノン風の俳優だな」と思って見ていて、エンドロールで「あ!ピノン本人だ!」と気付く。「DIVA」は私の人生ベスト5に入るかなり重要な映画だ・・・ とにかく、ピノン、「DIVA」時20代、現在50代でややふっくらしたが、一度見たら忘れられない個性は健在。こういう俳優、大好きだ。

せつな的なお話だ。バジルの頭に入った銃弾は、いつ彼に悪さをするかもわからない。明日はどうなるか、とても不安定だろう。そんな日々だからこそ、毎日無事に「アジト」に戻った暁には、これが最後の晩餐になっても構わないくらいに全力でお母ちゃんの料理を味わう、そして、愛する人を、愛す。あまり先のことばかり考えて勝手に不安にならずとも、幸せは今ここに、ある、安心せよ、という気分になる良作。

パリの数々の美しい名所が拝める映画だ。リヨン駅内にあるレストラン「Train Bleu」(トラン・ブルー)も撮影に使われている。昔トラン・ブルーで食べた夢のようにおいしいクレーム・ブリュレの写真を探してみた。

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圭子

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