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2011年5月22日 (日)

「ウィズネイルと僕(Withnail and I)」-絶対いつか、日本語字幕で見たい秀作-

大笑いし、同時に人生の寂しさを味わうことができるので、何度見ても巻き戻して(私が持っているのはVHSだ)見てしまう、そんな秀作だ。1986年作品である。

Withnail(邦題は「ウィズネイル・・・」だが、実際の発音は「ウィズナル」の方が近い)と「僕」はロンドンのカムデンに住む若き売れない俳優だ。時代は1969年。

Withnailはボサボサ頭で昼夜関係なく酒浸り。しかし姿勢の良さや、チェルシーの屋敷街に住む「モンティー叔父さん」の存在からも、上の方の中流階級出身と見える。(Withnailもモンティーも「ハーロー校」を出ている設定だ。)

「僕」もWithnailと同様に俳優としては全く成功していない。常に不安げな表情をしている。

そんな二人は「このままでは息がつまる。気分を変えようぜ!」とカントリーサイドに繰り出す。おんぼろの「ジャギュア」で!(伊丹十三万歳)

ロンドンの薄暗いフラットでの二人のやりとり、カントリーサイドのコテージ(モンティーの所有物)でのドタバタホリデー、そしてその往路帰路での車内の会話。どれも涙がでるほど笑えるのだが、二人の「成功していない若者同士」の関係は、は片方に「希望の光」が見え始めたときに、若干変化を見せる。この映画は、バカばかりやっているおアホな若者の中の「青春の残酷な苦み」も描いているから、名作なのだ。

Withnailを演じるのはリチャード・E・グラント。彼自身大臣を父親を持つ恵まれた家の出だ。ハーロー校出身でシャトー・マルゴーをボトルからラッパ飲みするWithnailを演じるのにぴったりだ。

彼の怪しい叔父さんモンティーを演じるのはリチャード・グリフィス。ハリー・ポッターの叔父さん役でおなじみの俳優だ。「僕」役はポール・マクガンだが、残念ながら本作以外での彼を私は知らない。

寒いフラットの中、部屋の中でもコートを着ているWithnailが、ものすごく格好良い。雨のリージェンツ・パークで狼に向かいシェークスピアを演じるWithnail。こういう映画、もう今後生まれないだろう、な。

監督は、「アデルの恋の物語」でイザベル・アジャーニがのめり込む恋の対象である将校を演じたブルース・ロビンソンだ。

本作は日本ではレンタルDVDを見ることができない。私は昔イギリスに住んでいたとき映画館で見てはまり、その後イギリスを再び訪れた際「TENTH ANNIVERSARY版」のVHSを買い、神保町のビデオ方式変換ショップで日本でも見ることの可能な方式に換えてもらった。だから一度も字幕入りで見ていない。この映画はイギリスではカルト的人気があり、時代を経ても映画館で再上映されている。なのでイギリスに行って見るか、海外からDVDなどを買い求めないと見ることができないのが現状だ。多分、一度見たら人生が変わるほどの影響をたくさんの人に与えるはずの秀作なので、なんとか日本で字幕入りで購入・レンタルができるようになって欲しい。本当に、それを、希望している。

圭子

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