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2011年8月14日 (日)

「夜になるまえに」-言論の自由をかみしめながら-

この国(日本)では、好きなことを発言しても構わない。たとえばブログなどで、首相について批判しても、刑務所に入れられないかとビクビクする必要ない。そして、作家たちは、反政府的なことを書籍の中で書くには、ひそかに原稿を国外に流して海外で出版するしか自分の意見を言えない、という閉鎖的な環境にはいない。みな、基本的に、好きなことを言い、好きなことを書き、捕まることなど恐れる必要は、ない。

そして、同性愛であることにより、罪人扱いされることも、ない。偏見を持った愚かな輩はいまだにいるではあろうが、同性愛であることで警察につかまったり、裁判にかけられることも、ない。

そんなこと、当たり前ではないか?と思っていたが、当たり前ではない社会も存在する。本作の舞台になったキューバでは、カストロ政権のもと、同性愛は弾圧されていた。大昔のことではなく、本作の舞台となった時代は、60年代、70年代だ。最近のことだ。

主人公の作家レイナルド・アレナスを演じるのがハビエル・バルデム。楽しくてしょうがないように、まるでピアノの鍵盤をたたくようにタイプライターを「奏でる」レイナルド。次第に、同性愛への制圧がひどくなる中、常に誰かから追われているような、危険な状態でも紙とペンさえあれば、思いをつづるレイナルド。最終的にはアメリカに亡命し、エイズが発病してしまうレイナルド。さまざまな環境かつ、さまざまな心理の彼を演じるバルデムは、神様のようだ。

ジョニー・デップやショーン・ペン、そして「アナとオットー」のナイワ・ニムリが、出演しているが、かなり短時間しかスクリーンには映らない。短時間であるが、それぞれ重要な役だ。贅沢だ。(ショーン・ペンの演じる役は、主人公レイナルドが少年期に出会う重要な大人の役だが、顔が帽子の陰になっていて暗くてあまりクリアに見えず、かつ、「この俳優アメリカ人じゃないよな」という英語だったので、まさかショーン・ペンとは一回目見たときはわからなかった・・・)

圭子

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