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2011年8月17日 (水)

「セレブ・ウォーズ ~ニューヨークの恋に勝つルール~」-キルスティン・ダンスト、理想の同僚-

邦題やDVDのジャケットから、なにやらハリウッドコメディ的な匂いを出しているが、内容はいたって普通のドラマである。主役も派手さのないイギリス俳優。「English man in New York」ものだが、ヒュー・グラントやオーランド・ブルームあたりがやりそうな「イギリス英語ってせくすぃ~」とまわりのアメリカ人女性からちやほやされるような役ではなく、むしろ「イギリス人って変人よね?」的扱いを受ける気の毒な役だ。イギリス贔屓の私はずっと主人公シドニーを応援しながら見ていた。(ちなみにジャケットでキルスティン・ダンストとミーガン・フォックスを前面に出し、副題に「恋に勝つ・・・」などとあるので、てっきりこの二人が一人の男性をめぐって戦う話か?と誤解していたが、まったくもって、そのような話ではない!一体全体どうなっているのだ、この邦題は!?)

主人公シドニーはイギリス人。あまり成功しているとは言えない環境で、ロンドンにてジャーナリスト生活をおくる。ひょんなことからニューヨークの一流雑誌から誘いがあり、渡米する。

シドニーを演じるサイモン・ペグが、ジャーナリストというより、BBCドラマ「EastEnders」のグラント(パブのオーナー)役の俳優をどことなく彷彿とさせる「ジャガイモ顔」の俳優なので、そこがまた、よかった。主役のイギリス人が「しゅっとした」俳優だったりすると、本人のアメリカでの葛藤(意外と保守的な感じの会社の雰囲気)や、疎外感(同僚に変人扱いされる。British accent を「なまりがきつい」と馬鹿にされる、など)などの心理を表しづらかったかもしれない。ジャガイモ系で、適役だった!ジャガイモ顔万歳。

シドニーの同僚の、いい味出しているエディターがキルスティン・ダンスト演じるアリソン。ハチャメチャなシドニーを淡々とサポートする、「信じられる人間」を愛らしく演じる。

このキルスティン・ダンストという人が、本当に「働いている姿」がさまになる女優で、一体このリアルさはなんなんだ?どこで学んだんだ?と関心する。どこかで普通に会社員をした経験があるのかと思うほど、リアルだ。いわゆるこの手の「職場もの」は、ときに全く現実味を持たず、「どうせドラマだしな。」という結果のケースもある。例えば本作と似たような設定(最先端ファッション雑誌編集社のバリバリ働く人たちの物語)の「プラダを着た悪魔」の場合、メリル・ストリープ演じるボスとアン・ハサウェイ演じる頑張り屋さんの新人がグラマラスに美しい世界を闊歩する姿を見ても、あまり現実感が見えづらいが、本作は、非常に現実感がある。本当は小説家を目指していて、長年分厚いノートを持ち歩き、アフターファイブにバーで彼氏を待ちながらペンで(!)ちょこちょこ少しずつ書きつづるキルスティン・ダンスト、会議の最中シドニーが空気の読めない発言をしたときの「ったく。勘弁してよ~」という顔を無言でするキルスティン・ダンスト、性格悪そうな女の同僚に、最初は我慢しつつ、あるポイントで思わず喝を入れるキルスティン・ダンスト。すべて自然でリアルだ。「エターナル・サンシャイン」では病院(的な事務所)の受付嬢役を好演するダンスト。電話を受けながら、空いた手で封筒に宛先ラベルを貼るシーンがある。リアルだ。私たちの隣にいてもおかしくないほどの自然な演技で、映画を引き締めてくれる最高の女優だ。

シドニーの上司で、編集長役を演じるジェフ・ブリッジスが、後姿だけだとモデルみたいなきれいな髪形で、ものすごく驚いた。これがジェフ・ブリッジスか!?なかなか似合っている!邦題の「セレブ」は、彼のくるくるの巻き髪のことか?

圭子

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