« さんま朝ごはん | トップページ | トマト煮込みディナー »

2011年9月19日 (月)

How Soon is Now? (The Smiths)

スミスの「How Soon is Now?」は、1985年にリリースされている。当時私は田舎に住む高校生だった。この曲はアルバム、「Meat Is Murder」に収録されている。

今思えば、若くて希望しかないであろう、15歳から17歳の間、私はなぜか、スミスがないと生きていけないような絶望感あふれる学生だった。「Meat Is Murder」の中でも、この、「How Soon is Now?」は、とびぬけていて、6分以上、という長さにも関わらず、この曲ばかり繰り返し聞いていた。

とにかく、絶望的なトーンの曲である。歌詞の内容も、誰かの愛を求め、それがかなわないと知った時、死を考える、といった、どうしようもない内容なのだ。

高校の頃、初めて真剣に死ぬことを考えた。本当に、青春の悩みなんて、今大人になって社会に出て、不条理の嵐に襲われる毎日を過ごしている現実を考えると、「なんて甘っちょろい、贅沢なものだ!」と思いがちだ。だが、当の本人は、その瞬間しか生きていないし、その瞬間の悩みは当人にとっては、生きるか死ぬかの問題なのである。17歳のころは、「若きウェルテルの悩み」や高野悦子、奥浩平、ジム・モリソンにはまっていた時期であり、年をとるまで生きることは汚い、とすら思ってしまい、考え方がやや独特な生き方をしていた。そんな時期、なんとかこの世に私を引き留めてくれていたのが、「How Soon is Now?」だった。

あれから四半世紀たち、高校生のころ憎んでいた「大人」と言われる年齢に自身もなった今、できればこの世がすべて焼き尽くされて、会社に行かなくてもいい、というシチュエーションにならないかな、と思うような朝は、決してポップな曲ではなく、「How Soon is Now?」をエンドレスで聞かないと、出勤できない。四半世紀たっても私の生き方・考え方は全く変わっていないし、モリッシーとジョニー・マーは、いまだに私の中では神なのだ。

Youtube にて、2006年のオランダ「Pinkpop」でのライブ映像を見ることができる。蝶ネクタイをしたモリッシーが、CDの音かと思うほどの完ぺきな音程で、「How Soon is Now?」を歌う。人生を諦めそうな私たちのために、モリッシーは神々しくも優しく歌い続ける。

圭子

|

« さんま朝ごはん | トップページ | トマト煮込みディナー »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: How Soon is Now? (The Smiths):

« さんま朝ごはん | トップページ | トマト煮込みディナー »