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2011年9月25日 (日)

「ガリバー旅行記」-美しいブレナムパレスよ永遠に。-

アイルランド作家スウィフトの原作「ガリバー旅行記」は、子供のころに「子供用」に書き直された本で読んだきりだった。子供版の本では、記憶の中ではだが、小人の国にガリバーが漂流してたどりつき、そこで、浜辺でひもでぐるぐるにまかれているガリバーの挿絵があったような気がする。実はこの本は風刺が満載であり、なおかつガリバーは「日本」にまで来ていた、ということを知ったのは最近だ。ジャック・ブラックの本作「ガリバー旅行記」では、小人のリリパット国でのエピソードがメインで、ほんの少しだけ巨人の国での様子が描かれる。

新聞社に勤めるレミュエル・ガリバー(ジャック・ブラック)は、メール係。記者にあこがれているが、現実は各部署に郵便物を届ける役目だ。今朝入ってきた新人メール係が夜には自分の上司になってしまうという悲劇も味わう。旅行記者になれるのはいつの日か・・・ そんな彼はダーシー(といっても「高慢と偏見」のダーシー卿のように苗字ではなく、ファーストネーム。ダーシーって女の子の名前は初めて見た)に恋をしている。ダーシーは旅行記者だ。彼女に依頼され、バミューダに取材旅行することになるガリバー。これこそチャンス到来!

そこからが、「ガリバー旅行記」だ。バミューダトライアングルで嵐に遭い、遭難。たどりついた場所が、リリパット国、ということになる。この、前半部分の「リリパット国でのガリバーの活躍」の部分は、本当によくできている。楽しい。リリパット国のメンバーも味がある。お姫様役に、エミリー・ブラント。この人、大好き。いるだけで映画が引き締まる若手俳優だ。「サンシャイン・クリーニング」ではエイミー・アダムズの妹役を演じていた。汚れ役である。汚れ役もやれば、お姫様もやる。「プラダを着た悪魔」では、ちょっと嫌な女の役もやっていた。(女優っていいな・・・ 普通の人生を送っていたら、そんなにキャラをころころ変えるわけにもいかない。現場によって別の人間を演じ分けるって、気持ちいいだろうな。)そして、お姫様の婚約者のちょっと変な将軍役にクリス・オダウド。「パイレーツ・ロック」という名作に出ている味のあるアイルランド人俳優だ。

だが、後半の、ガンダムみたいな、トランスフォーマーみたいなロボットを使った戦いのあたりから、やや「ドタバタ」色が濃くなり、「内容」が薄くなってしまったような気がする。あの現代的な機械を前面に出した演出により、「リリパット国」のレトロさが失われ、何がなんだかわからなくなる。途中のミュージカル仕立ての演出も、前半とムードが違い、不自然さを感じた。

リリパット国の撮影は、英国オックスフォードのブレナムパレスで行われたとのこと。この美しい宮殿、チャーチルの生家の館だ。世界遺産である。昔オックスフォードに半年住んでいた際、行こうと思えば行ける距離であるのに「ま、いいか」と行かなかったことを本当に後悔する。この宮殿で数多くの映画(キューブリックの「バリー・リンドン」やティルダ・スウィントン主演の「オルランド」など!)の撮影が行われていたことを知ったのは、帰国後だ。こういう美しい宮殿が美しいままで保存されている英国。今後もたくさん華やかな時代劇を作ってほしい。

ジャック・ブラックは「ナチョ・リブレ」のときに比べて、ものすごくスリムになっている。大丈夫か!?ジャック!

圭子

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