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2011年11月21日 (月)

「ザ・ファイター」-歯を抜き、毛を抜いても、いい男はいい男-

実話がベースとなっている。家族の「呪縛」と「愛」の両方が描かれている。

ディッキー・エクランドは町では有名な「元」ボクサーだが、今ではクラック漬けの毎日。弟のボクサー、ミッキー・ウォード(兄とは父親が違う兄弟)は兄の果たせなかった世界一になることを実現化するため、トレーニングに励む。ミッキーのトレーナーであるはずのディッキーは、麻薬で常にラリっていて、きちんとミッキーのトレーニングにつき合うことがままならない。金に貪欲なマネージャーの母親、クラック中毒の兄、何かと関与してくる大量の姉たち、そしてバーで知り合った気の強いガールフレンドのシャーリーンに囲まれ、ミッキーは奮闘してゆく。

実在のボクサー、ミッキーを演じるマーク・ウォールバーグ。肉体が普通の俳優のそれを越えている。過度な演技をあえてせず、淡々と控え目にボクサーを演じているところが好感をもてる。マーク・ウォールバーグ、なんとなく、「犬顔」。

自分自身も「なんにも成し遂げていない人生」であることにストレスを感じつつ、ミッキーの成功を自分のもののように祈るシャーリーンをエイミー・アダムスが好演している。エイミー・アダムスは、はっきり言って、常に信用できる。半分尻が見えるようなパンツを履いていようと、尻に入れ墨がある役でも、彼女のつんと上を向いた可愛い鼻を見れば、彼女がミッキーを今後も支えていくことが容易に予想されるし、この映画がどんなに苦しい場面を描こうとも、最後に光が見えるであろうことを私たちは予感できる。こういう、「救い顔」をした良心の固まりのようなエイミー・アダムスが大好きだ。「サンシャイン・クリーニング」でもディズニーの「魔法にかけられて」でも、エイミー・アダムスに泣かされてしまう。

兄を演じるクリスチャン・ベールは役者馬鹿だ。本作でクラック中毒の元ボクサーを演じる為に歯を抜いて髪の毛を抜いたらしい。体重も13キロ落としたそうだ。冒頭のドキュメンタリー風のシーンでは、目が完全にいっちゃっている。ちなみに、これだけ痩せた後、筋肉ムキムキの「ダークナイト」の撮影が彼を待っていたわけだ。痩せたり、体重を増やしたり、汚くなったり(まあ、彼の場合、元がかなりいいので、ちょっと髪を抜いたくらいでは汚くなりようもないが・・・)、きれいになったり、大変だ。体を張って作品作りに挑んでくるベールを、私たちはただ畏敬の念を抱きながら今後も見つめていくのだろう。

ところで、弟を演じたマーク・ウォールバーグは兄役クリスチャン・ベールより年上だ。実は結構いい年してる「マーキー・マーク」だが、童顔なので不自然ではなかった!90年代、カルバン・クラインのパンツの広告モデルのときも、くっきりとした腹筋を見せてくれたが、本作でむちゃくちゃすごい肉体をつくったマークよ、今後もこの筋肉、キープしなはれ!

圭子

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