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2012年1月25日 (水)

「127時間」-どんなシチュエーションでも美しいジェームズ・フランコ-

今自分の身に降りかかっていることは、全て自分が自分で原因を作ったまでのこと。言い訳せずに生きるべし。本作からはそんなメッセージを強く感じた。

誰にも行き先を告げずブルー・ジョン・キャニオンに出てきたアーロン。軽装だ。水も水道水を水筒に詰め込んだだけ。仕事場に通勤するときのような簡単な準備で自然のまっただ中へ挑むマイペースな男だ。

映画の冒頭では「心地よい孤独」を満喫する彼が軽快に描かれる。確かに「ひとり」は気楽だ。好きなときに好きなことをすることができる。マウンテンバイクを大好きな音楽を聴きながら走らせるアーロン。ちょっと孤独を楽しんだらまたいつもの日常に戻るはずが、そこから127時間ひとりぼっちで岩場に閉じ込められることになるとは・・・

本作はまるで一人芝居の舞台劇のように、冒頭とラストをのぞいてはジェームズ・フランコ演じるアーロンの独り言、妄想、幻想が長時間繰り広げられる。様々な創意工夫で「捕らわれの身状態」から脱しようとする彼を見ていたら、飽きる暇などない。アーロンの経験を疑似体験しながら、私たちは「人との関わりを軽視することの危険性」や「過去の全てが今を作るという事実」を痛いほど再確認する。

ダニー・ボイルの初期作品「トレインスポッティング」にもあった「Choose life.」というテーマを本作でも感じた。人生は選べる。いい人生を今後おくりたいなら、「今」きちんと生きるべきだ。アーロンは大事な体の部位を失う代わりにその後の素晴らしい人生を得た。

ジェームズ・フランコがかなりきれいな男なので、127時間着替えもせず歯も磨かず雨風にさらされていた後の場面でも普通に爽やかだった。このことが、結構グロいシーンも含む本作を軽やかにしているに違いない。主演がジャック・ブラックだったら全く別物になっていたかも。(いやいや、ジャック・ブラックも好きですから!)

圭子

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