« あっさり朝ごはん、そして「梅ちゃん先生」考 | トップページ | 竹夫に不穏な動きが!?「梅ちゃん先生」に夢中な朝ごはん »

2012年4月10日 (火)

「梅ちゃん先生」-想定通りの幸福感-

毎朝見ているNHK朝連ドラの「梅ちゃん先生」。視聴率が20%超えているとのこと。全くもって、理解できる。そりゃあ、見るであろう。私も見る。あなたも見る。皆見るはず。なぜなら、見ていると、いろいろな意味でかなり気持ちよくなるドラマだからだ。まじめに生きよう、という気持ちになる。清々しい気持ちになる。そして、出演者たちが「意表をつかない」ことが、さらに、気持ちよさをアップさせるのだ。

私だけではなく、多くの人を魅了している原因の一つは、きっと、このドラマの「わかりやすさ」なのではないだろうか?そして、この「わかりやすさ」は、血塗られたチューダー朝を描いたドラマ、「The Tudors」にも共通する要素だと私は思う。

いわば、ベタな構成。堀北真希ちゃん演じる梅子はドジでそそっかしいけど、とても素直で純粋な女の子。戦後の混乱を元気にけなげに乗り切る娘を好演。梅子の姉の松子(ミムラ万歳)はしっかり者の長女。しっかりものだけど、決して冷たくはなく、ドジな妹を暖かく見守る典型的な「よき姉」。梅子の兄の小出君演じる竹夫。父と同じ職業である「医者」を目指す学生。昔のまじめな学生を絵に描いたような態度だ。(両親に敬語で話す。)

梅子の周りの大人たちも、かなり「典型的な」人々だ。ちょっと頭は固いけれど、いい人、の父親。愛情たっぷりの優しさで家族を包む母親。「サザエさん」の波平とふねのユニットを見ているようだ。大げさに演じているような、高橋克実の全シーン。見ていて心地よい。

近所の、口は悪いけど暖かい性格の片岡鶴太郎(演じる「安岡」)、そして鶴太郎の息子の、梅子の幼馴染、松坂桃李クン(演じる息子の「安岡信郎」)。信郎は、これまた口は悪いけど、絶対梅子のこと好きなんだろうな、口が悪いのは照れかくしなんだろうな。こんなベタな若者をこちらの顔が赤くなるようなベタさで演じる松坂クン。ああ、そんな信郎を嫌う人はいるだろうか?いや、いない。

全ての出演者たちは、皆、「戦後の大変さを乗り切る、日本の頑張る人々」の典型的な姿を、涙がでるほどに美しく、演じている。

この構図、どこかで見たような気が?と思ったのが前記の「The Tudors」なわけだ。気性の荒い、アン・ブーリン。女官を見れば、流し目で追う、ヘンリー8世。最初は傲慢だが、処刑の前にして、急に「あんた、悪い人ちゃうやん!!?」と、私たちの心の中に同情の念を生み出すクロムウェル。処刑を言い渡されても、全く動じず、堂々と法廷を立ち去る誇り高きサリー伯。皆、想定通りの行動、ふるまいを見せてくれる。想像通りに動く演者たちを見るのは、気持ちがいいものだ。「The Tudors」を見ていて、快感を得ていた人は、絶対「梅ちゃん先生」にも、心地よい幸福感を得るはずだ。想定通りの幸福感を得るために、私たちはまた、朝8時にNHKにチャンネルを合わせるのだ・・・

圭子

|

« あっさり朝ごはん、そして「梅ちゃん先生」考 | トップページ | 竹夫に不穏な動きが!?「梅ちゃん先生」に夢中な朝ごはん »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「梅ちゃん先生」-想定通りの幸福感-:

« あっさり朝ごはん、そして「梅ちゃん先生」考 | トップページ | 竹夫に不穏な動きが!?「梅ちゃん先生」に夢中な朝ごはん »