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2012年8月31日 (金)

「内なる傷痕」-地球ではないどこかで-

この間、ルイ・ガレルの若いころの出演作品「これが私の肉体」を見て、ルイは本当に本当に神様の贈り物だなあ、と思った。この世のものとは思えない。あの目線はスクリーン越しでも人の心を焦がす。

この世のものとは思えない光景を映画の中で見た。今度はお父さんの方のガレルの作品だ。フィリップ・ガレル監督・出演作品「内なる傷痕」。1972年作品。

この映画を作っていた時、ガレル(父)はニコと愛し合っていたそうだ。学生のころから聞き続けているヴェルベット・アンダーグラウンド。彼らとともに活動していたニコ。ものすごく長いときを経て、ニコと当時愛を育んだガレル監督の作品、そしてガレルの息子のルイの作品と最近出会い、自分の20年が一気につながった感があり、個人的に感動している・・・非常に、個人的だが・・・

「内なる傷痕」には、これといったストーリーはない。幻想的(だが、最近の映画のようなCG 満載の風景ではなく、本当のロケで撮影した)な風景の中、「息ができない!」と苦しみながら叫ぶニコ。そしてそのニコを見捨て、どこかへ去っていくフィリップ・ガレル。二人が佇む自然の世界は、まるでほかの星の風景のよう。地球ではないどこか遠くの星で、苦しみの愛にのた打ち回るニコ。哀しげに、それでも歩くスピードを下げずにただひたすら立ち去るガレル。

劇中の全裸で馬を走らせる男も、かなり現実離れしている。弓矢を背中に背負い、長い髪を風になびかせて馬に乗る。その馬も、白馬だったかと思えば別の場面では黒い馬。何もかもが、幻想的。

ニコの歌声が、暑い今年の日本の夏の温度を一瞬下げてくれる。助かる。

圭子

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