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2013年5月19日 (日)

Happy Tomorrow (NiNa) ~追悼~

深夜、急にYuki の声を聞きたくなった。Youtube で探していると、なつかしの「NiNa」の「Happy Tomorrow」を見つけた。本当になつかしい気持ちになって、澄んだ声のYuki と Kate を聞いた。この曲を聞くと気持ちがよくなって涙が出そうになる。1999 年の作品だ。

1999 年私は人生の中で最も大きな失敗の一つをおかした。いまだにそのときの失敗を引きずって生きているといっても過言ではない。自分の愚かな判断ミスで、比較的満足していた仕事を捨てて、甘い言葉につられて別の会社に転職したのだ。今よりも、もっと自分のしたい仕事に近づける、そして、今よりも、自分の理想に近い「自分」になれる、と判断して、思い切って別の会社に移ったのだ。

そして、そこに入社してすぐ、甘い言葉を私に言い放った、そのまさに本人である会社の社長の豹変した態度に「驚く」、というよりもむしろ「恐怖」すら感じ、ああ、取り返しがつかない失敗をしたな、とあっという間に気づき、一年でその会社も辞めることになった。同業他社での転職だったし、狭い業界で、誰もが誰をも知っている世界だった。偉そうに辞めて転職して、すぐに負け犬のように退職した私は、(誰も他人のことなど気にもしないだろうに)かっこわるすぎる自分の状態を恥じて、その後は畑の違う業界に流れ着き、2000年以前にやっていた仕事の経験をあえて封印したような形で働いている。今でも、2000年以前のことを思い出すと鳥肌が立つほど自分に腹が立つ。いつか「たのしい明日」を待てるような人になって、過去を振り返って自分をこぶしで殴るような日々におさらばしたい・・・

私が「Happy Tomorrow」と出会ったのは、ちょうどそのころだ。当時やっていドラマの主題歌だったのだ。

Yuki の声は雲一つない空のように澄んでいる。Kate の声は、甘いリキュールのように、聞く者の心を溶かす。そんな二人がデュエットしているなんて・・・初めて聞いたときは快感で頭がおかしくなってしまう、と本気で思った。そして、そりゃ、音楽では命は救えないかもしれないけれど、この曲を聞いている間は、自分が空を飛んでいるみたいに、気持よくなるなあ、とつくづく感じた。この曲を聞いている間は、自分を責めることも忘れ、ただただ、空を飛べる、ルーシーみたいに・・・

そんな1999 年からもう14年もたっているのに、今でも、あのときほどではないけれど、あの年の自分の失敗がときどきフラッシュバックのように襲ってきて、自分が許せなくなる。振り返る暇があれば、そのときよりもよい状態に自分を持っていくなり、何も気にかけない「能天気な人」に変身するなり、なんらかの努力をすればいいのに。だけど、どうしようもないんだ。

今日はなんだか気持ちが重くなり、気分よくなりたいな、「たのしい明日」を想像したいな、と思い、何度も「Happy Tomorrow」を聞いた。そして、NiNa にかかわっていたミック・カーンのことを調べたら、東日本大震災があった年に、癌で亡くなっていた。52歳だったそうだ。あああ。もう一回Youtube で聞いて、そして、少し泣いてしまった。

Yuki と Kate の声は何度聞いても、最初のときと同じ感情をもたらしてくれる。二人の声が、「大丈夫。明日はいい日になるよ。」と、大げさではなく、淡々と慰めてくれる。

R.I.P. Mick Karn.

圭子

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